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「知的財産権及び弁理士についてのワークショップ」事業報告書(2025/10/31)

2025年11月19日

1.日時:令和7年10月31日(金)9:00~10:30

2.会場:福井工業高等専門学校 専攻科棟 4階 C-LAB

3.対象:専攻科1年生及び教職員

4.内容:

 福井高専の専攻科1年生を対象に、弁理士及び知的財産権の周知と理解を深めてもらうワークショップを行った。ワークショップは4~5名のグループに分かれ、学生5グループ、教員1グループの計6グループに対して、担当弁理士が1名ずつメンターとして入った。

 ワークショップでは、主に2つの立場でワークを行った。最初のワークでは、「弁理士の立場」で、課題として与えられた製品サンプルを見ながら、工夫しているポイントを言語化して書き出してもらった。工夫しているポイントと、それがどんな効果を生み出しているのか議論してもらう過程で、発明の特徴部分を言語化する弁理士の仕事に触れてもらった。

 次に、「類似品の開発者の立場」で、他人の特許を回避しながら、似た商品を開発する際に、特許として書かれている用語の解釈によって、採用できるアイデアの余地が変わることを実感してもらった。最初のワークで作成した「製品サンプルと工夫ポイントを書きだしたシート」を隣のグループに渡し、そのシートの内容が特許になっているという前提で、回避案を検討してシートに書き出してもらった。

 最後に、全グループの代表者が、検討対象となった特許の内容と、それを回避するアイデアについて発表した。

 特許に見立てたシートの内容をうまく回避して独創的な回避案を検討できたグループもあれば、ギリギリまで回避案を出せずに苦労したグループもあり、特許の内容が製品開発に大きな影響を与えることを実感してもらった。

 ワークショップの最後には、弁理士を紹介する広報紙を学生と教員に配布し、弁理士の広報を行った。広報紙は、ノベルティとして作成した和紙ファイルに挟んで配布した。この和紙ファイルは、福井県内企業が特許技術を保有してる再帰性反射技術を用いて印刷されており、記念撮影時にフラッシュ撮影すると文字がオーロラカラーで浮かび上がるものとなっている。特許技術が身近な所にも使われていることもノベルティを通して説明できた。

 ワークショップの内容は学生にとって少し難しいと感じた部分もあったようであるが、回避案の検討ではどのグループも盛り上がっていた。これから社会に出ていく学生の皆さんにとって、このワークショップが少しでも役に立ったと思ってもらえれば幸いである。

6.当日の様子:

※写真の掲載について、各学生の承諾を得ている

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